映画とアニメとまだ見ぬ誰か。

映画・アニメの紹介とか感想。映画にもアニメにも、どこかで誰かが作品を通して新しい出会いに繋がる力があると思ってます。

『オリエント急行殺人事件』:銀幕って言葉を久しぶりに使いたい。

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実に…5か月と2週間ぶりくらい…。
野球観戦に没頭するあまり書こうと思って思うだけ。
書かないと言葉の紡ぎ方を忘れるのでちまちまでも再び更新していきたい所存。

再開第1作めは2018年最初に鑑賞した作品から!

 

オリエント急行殺人事件』(2017年/ケネス・ブラナー監督)

ケネス・ブラナーが監督・製作 兼 エルキュール・ポアロ
ポアロが制作しているのに踊らされていたのはポアロだった!?
という発想に至ると不思議な感覚に陥ります(私だけ?)。

★イントロダクション★
(言葉の選び方を考えるためにもでオリジナルイントロダクションを今後やっていこうかと。参考にするものはあるけど。)
かの有名なミステリー作家、アガサ・クリスティー不朽の名作『オリエント急行殺人事件』。
主人公である世界的名探偵エルキュール・ポアロはご存知だろうか。
コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズに夢中になった少女が作家となって生み出した
人気キャラクターが口ひげがとても特徴的なエルキュール・ポアロ
(もう一人、ミス・マープルという名探偵の老婦人はポアロに次ぐ人気キャラ。)
追随を許さない名探偵の彼に解けない謎は無い!はずだった・・・・。
悲しみの連鎖がポアロオリエント急行に呼び寄せ、史上最大の悲劇の事件へと導く。

”ずらり”という言葉はこの事を言うんだろう。
それほどの豪華キャストに加え、製作陣にはリドリー・スコット、マーク・ゴードン、
サイモン・キンバーグといった名作・人気作を世に送り出してきた名が並び、
アガサ・クリスティーの親族が製作総指揮にあたるなど
現代の『オリエント急行殺人事件』はこの布陣でなければ完成に至らなかったのかもしれない。

 

★あらすじ★
エルサレムでの事件を終えた世界的名探偵エルキュール・ポアロは、
イスタンブールで休暇に入る予定だったが急遽イギリスでの事件解決の為、
人気を博すオリエント急行に乗り込み、一等席でつかの間の休暇を過ごす事に決めたポアロ
様々な乗客と出会う中で乗客の一人で、脅迫を受けているというラチェットに出会う。
しかし、不審に思った相手であり身辺警護の依頼を断るほどポアロの頭は休暇モードだった。

彼あるところに事件が発生するのか、事件が彼を呼び寄せるのか・・・。
深夜の雪崩による脱線事故の裏で殺人事件が発生。
遺体となって発見されたのは、脅迫を受けていたラチェットだった。
動かない列車、鉄道会社からの依頼もあって休日返上で捜査にあたることに。
証拠を探し、乗客のアリバイを聞いて浮かび上がってきた犯人像は…透明人間。
12か所も刺された遺体。証拠や証言はあっても乗客の誰もにアリバイがあり、
ポアロをもってしても犯人を絞り込むことができない。

透明人間を追うなかで、脅迫されていたラチェットの部屋に残された一つの手紙から
ラチェットの素顔が暴かれ、過去に起こった”アームストロング誘拐事件”との繋がりが判明。
もう一度、一人一人の証言と乗客の素性を精査していくうちに見えてくる真実。
そしてすべては”アームストロング誘拐事件”へと収束していく・・・。

犯人は乗客か、それとも・・・。

犯人にたどり着いたその時、ポアロ史上最大の悲劇は幕を開ける。

 

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終わる前に滑り込んで、正直公開から何週間か立ってるし余裕で席取れると思ってたけど
とんでもなかったです。200名くらいの劇場で最前列をなんとか。入れてよかったです。


製作陣が製作陣だけあって、冒頭と中盤の気持ち程度のアクションシーンは爽快。
ポアロのユーモアさと紳士さもしっかり出ていて、ケネス・ブラナーポアロに見入る。
特徴的なひげの専用カバー?あれはユーモアの塊ωωωωωωωωω

展開と結末は原作を知っていても、ミステリー小説の醍醐味と言わざるを得ない。
小説では読解力があって感情移入できないとこの手の話は
余計に納得いかないミステリ好きもいるでしょう。
ただ映画となれば、役者の表情や仕草がヒントとなり、
もし展開を知らなくてもところどころで違和感を覚える。 
それを演じるのがキャストなわけで。今回のキャストは映画ファンからしたら豪華ですよね。
たぶん日本で道行く人でだいたい分かるのはジョニー・デップくらいでしょう。
いや、控えめにいっても本当に。下手したら役の写真見せてもわかんないと思う(笑)。
あとは、あー見た事あるかもくらいだったりする。
しかしそれが逆に日本ではよかったのではないかと。あ、すごい人たちなんだくらいで。
人を見ずにひとりひとりの役がはっきり見えるだろうから。

私には見えた。バストショットとアップがミステリー作品としてさらに引き立たせていた。

「銀幕だ…銀幕スターだ」

映画を主体にしていればそんなのだいたい銀幕スターになるだろうが、
この言葉最近使わないと思うんです。私はほとんど使ってません。そう思えないから。
懐古のような話ですが、昭和の方が映画スターとか銀幕スターだと思える。そんななかで。
オリエント急行殺人事件』を映画にした時の”映画感”と、そこに連なる名優たちが
”銀幕スター”という言葉を現代に蘇らせたような作品でした。

そして一番圧巻とも言える場面はポアロが真相を明かす推理をするところ。
横一列に並んだ乗客たちの凄まじいオーラに息を飲みました。

映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト

オフィシャルサイトの「犯人はこの中に」編、「悲しい真相」編の予告にて
やや引きのGSで見れます。と言っても映画館で見るに及ばないから雰囲気だけでも。

"オリエント急行"の名の下、列車で国と様々な地域を、人間関係を、因縁を繋いでいく。
この作品、ミステリーというか私からしたらもう単なる悲劇なんだけれども、
他のミステリーとは一線を画すのが当時も今もその部分なんだと思います。

 

2018年最初を飾る作品としては、映画が好きだと今年も思えた良き作品でした。

 

おわり。